フェーズ5: レビュー
実装されたコードの品質、セキュリティ、要件との合致を検証するフェーズ。自動レビューと人間によるレビューを組み合わせ、品質ゲートを確実に通過する手法を解説。
目的
実装されたコードが要件を満たし、品質基準をクリアしていることを確認する。自動レビューエージェントと人間のレビューを組み合わせ、バグ・セキュリティ問題・設計欠陥を実装段階で摘出する。
Before / After
Before: 従来のやり方
- コードを書き終えたら自己申告で「完了」
- レビューなしでコミット・マージ
- バグや設計問題が本番環境で発覚
- セキュリティ脆弱性の見逃し
After: ツール活用後
- 専用レビューエージェントがコードを体系的に評価
- Critical / Important / Suggestion の重大度別に問題を分類
- セキュリティレビューとコード品質レビューが独立して実行
- 要件との合致が仕様レベルで検証
レベル別アプローチ
Beginner
Claude Code の /review コマンドと基本的なプロンプトでレビュー。
# Claude Code 組み込みのレビュー
Claude Code > /review
# 基本的なレビュープロンプト
Claude Code > 以下の観点でコードをレビューして:
1. バグの有無
2. セキュリティ問題
3. パフォーマンス
4. 可読性
# PR コメントの確認
Claude Code > /pr_comments
手順:
/reviewでコードレビューを要求- 指摘事項を確認し、Critical から順に対応
/pr_commentsで PR のコメントを確認- 対応結果をコミット
Intermediate
Superpowers の requesting/receiving-code-review と OMC の code-reviewer エージェントを活用。
# Superpowers: requesting-code-review
# code-reviewer サブエージェントをディスパッチ
# セッション履歴ではなく、精密に作成されたコンテキストを提供
# Critical → 即時修正, Important → 進行前修正, Minor → 後で
# Superpowers: receiving-code-review
# 6ステップ応答パターン: READ → UNDERSTAND → VERIFY → EVALUATE → RESPOND → IMPLEMENT
# 禁止: 「おっしゃる通り!」「素晴らしいポイント!」などの表面的同意
# YAGNI チェック: 「プロフェッショナル」な機能提案に反論
# OMC: code-reviewer エージェント
> この PR をレビューして
# opus で品質・セキュリティ・保守性を包括的にレビュー
# OMC: security-reviewer エージェント
> セキュリティの観点でレビューして
# 信頼境界と脆弱性の分析
手順:
- Superpowers requesting-code-review でレビューを要求
- レビュー結果を受信し、Superpowers receiving-code-review の6ステップで対応
- OMC security-reviewer でセキュリティ特化レビューを実施
- Critical / Important の指摘を即座に修正
Advanced
OMC ccg(クロスモデルレビュー)と ECC の品質ゲートで多角的にレビュー。
# OMC: ccg(トリモデルアドバイザー)
/ccg この PR をレビューして
# Codex → アーキテクチャレビュー
# Gemini → UI/デザインレビュー
# Claude → 統合シンセシス
# ECC: quality-gate
/quality-gate
# 品質ゲートチェックをリポジトリ全体または特定パスに実行
# ECC: code-review コマンド
/code-review
# 品質とセキュリティの包括的レビュー
# ECC: security-scan
/security-scan
# AgentShield セキュリティ監査(1282テスト、102静的分析ルール)
# OMC: visual-verdict
/oh-my-claudecode:visual-verdict
# UI変更の構造化された視覚的 QA 評決
手順:
- OMC ccg で Codex/Gemini/Claude の3モデルでクロスレビュー
- ECC quality-gate で自動品質ゲートを通過
- ECC security-scan で設定ファイルのセキュリティ監査
- OMC visual-verdict で UI 変更の視覚的検証
- 全レビュー結果を統合して最終判定
利用可能なコマンド・スキル
Claude Code 単体 {data-tool="claude-code"}
| コマンド / ツール | 説明 |
|---|---|
/review | コードレビューの要求 |
/pr_comments | PR コメントの表示 |
Agent | レビュー専用サブエージェントの起動 |
Superpowers {data-tool="superpowers"}
| スキル | 説明 |
|---|---|
requesting-code-review | code-reviewer サブエージェントのディスパッチ |
receiving-code-review | 6ステップの構造化されたレビュー対応 |
verification-before-completion | 完了宣言前の必須検証ゲート |
OMC {data-tool="omc"}
| スキル / エージェント | 説明 |
|---|---|
code-reviewer エージェント | opus で品質・セキュリティ・保守性の包括レビュー |
security-reviewer エージェント | 信頼境界と脆弱性の分析 |
critic エージェント | 計画/設計へのダメ出し |
/ccg | Codex/Gemini/Claude のトリモデルレビュー |
/visual-verdict | UI変更の視覚的 QA |
/trace | 証拠駆動のトレース |
ECC {data-tool="ecc"}
| スキル / コマンド | 説明 |
|---|---|
/code-review | 品質とセキュリティの包括的レビュー |
/quality-gate | 品質ゲートチェック |
/security-scan | AgentShield セキュリティ監査 |
/harness-audit | ハーネスの信頼性・評価準備性・リスク監査 |
security-review スキル | 包括的なセキュリティチェックリスト |
plankton-code-quality スキル | 書き込み時のコード品質強制 |
ベストプラクティス
- 実装とレビューを分離 -- 同じコンテキストで実装とレビューを行うと盲点が生じる。Superpowers はサブエージェントに新鮮なコンテキストを与えてレビューさせる
- 表面的同意を禁止 -- 「おっしゃる通り!」で済ませず、技術的に検証してから対応する。Superpowers receiving-code-review は6ステップの構造化対応を強制
- 重大度別に対応 -- Critical は即時、Important は次ステップへ進む前、Minor は後で。Superpowers の分類基準に従う
- セキュリティレビューは独立して -- コード品質レビューとは別に、セキュリティ特化のレビューを行う。OMC security-reviewer や ECC security-scan を活用
- YAGNI チェック -- レビューでの「プロフェッショナル」な機能提案に注意。本当に必要か確認し、不要なら反論する
- 証拠ベースで確認 -- 完了宣言の前に必ず検証コマンドを実行して結果を確認。Superpowers verification-before-completion の IDENTIFY → RUN → READ → VERIFY → THEN claim フロー
よくある罠
自己承認(Same-Context Review)
実装した自分と同じコンテキストでレビューすると、実装時の前提をそのまま受け入れてしまう。必ず別コンテキスト(サブエージェント等)でレビューする。
レビュー指摘の表面的な対応
指摘されたコードを機械的に修正するだけでなく、なぜ指摘されたかを理解する。Superpowers receiving-code-review の VERIFY → EVALUATE ステップで技術的に評価する。
Critical 指摘の後回し
「動いているから後で直す」は危険。Critical 指摘は即座に対応し、Important は次に進む前に対応する。
セキュリティレビューの省略
「小さな変更だから大丈夫」とセキュリティレビューを省略すると、認証 bypass やインジェクション脆弱性を見逃す。ECC の AgentShield は設定ファイルレベルで自動検出する。
レビュー結果の記録不足
レビューで指摘された問題と対応結果を記録しないと、同じ問題が再発する。OMC project memory や CLAUDE.md に記録する。
関連コンテンツ
フェーズ4: 実装
計画に基づいてコードを記述するフェーズ。TDD、サブエージェント駆動開発、並列実行などの手法を活用し、品質と効率を両立させる手法を解説。
サブエージェントを並列でスポーンしてタスクを分散する
Agent ツールと TodoWrite を組み合わせて、独立したタスクを複数のサブエージェントに並列分散する方法
Superpowers のサブエージェント駆動開発パイプライン
brainstorming -> writing-plans -> subagent-driven-development -> finishing の全工程を Superpowers で自動化する方法
フェーズ3: 計画
調査結果をもとに実装計画を策定するフェーズ。タスクの分解、依存関係の整理、実行順序の決定を体系化し、手戻りリスクを最小化する手法を解説。