リリース(7/8)

フェーズ 7: リリース

検証済みのコードを本番環境に届けるフェーズ。ブランチ戦略、コミット、PR作成、マージ、デプロイを安全かつ効率的に実行する手法を解説。

workflowci-cdgithub-actionsautomationsessioncli

このフェーズに入ってよいか

次の条件をすべて満たしてから着手します。

  • docs/workflow/review-report.md にリリース承認があり、最新差分の docs/workflow/test-evidence.md が成功している
  • デプロイ権限、監視方法、ロールバック手順を確認できる

このフェーズの主要ツール

各ツール・スキル・コマンドを「なぜ使うか/期待される効果」とあわせて掲載しています。詳細は各マニュアルへ。

Claude CodeClaude Code
なぜ使う
git diff で変更を確認し、ステージング・コミット・gh pr create による PR 作成まで一連のリリース操作を任せたいとき。CI 状況の確認も自然言語で依頼できる。
期待される効果
Conventional Commits 形式のメッセージと、変更概要・テスト計画・チェックリストを含む包括的な PR 説明が自動生成され、属人化していた手順が標準化される。
finishing-a-development-branchSuperpowersSkill(superpowers:finishing-a-development-branch)
なぜ使う
実装が完了しブランチをどう締めるか決める段階で、マージ・push&PR・保持・破棄の選択を安全に行いたいとき。
期待される効果
テスト通過を確認してから構造化された選択肢が提示され、未検証のままマージする事故や、誤った破棄(discard タイプ確認付き)を防ぐ。
releaseOMC/oh-my-claudecode:release
なぜ使う
リリース単位を確定し、バージョン番号の更新と CHANGELOG を手作業なしで整えたいとき。リリースノート未作成のまま出荷するのを避けたい場面で使う。
期待される効果
version bump と CHANGELOG が自動生成され、利用者への変更通知漏れを防止。configure-notifications と組み合わせれば通知まで一貫する。
deployment-patternsECC/deployment-patterns
なぜ使う
CI/CD パイプラインの構成や、デプロイ後に問題が出た際のロールバック戦略を本格的に設計したいとき(Docker・ヘルスチェックを含む)。
期待される効果
ロールバック手順を含むデプロイ戦略が事前に整い、リリース後トラブル時の復旧計画なしという罠を回避できる。

目的

検証済みのコードを安全にリリースする。コミットメッセージの品質、PR の記述、マージ戦略、デプロイ手順を体系化し、リリースに伴うリスクを最小化する。

開始条件

  • docs/workflow/review-report.md に承認があり、最新の検証証拠が成功している
  • デプロイ権限、監視方法、ロールバック手順を確認できる

入力成果物

  • 承認済みの差分
  • docs/workflow/test-evidence.md
  • docs/workflow/review-report.md
  • リリース、監視、ロールバックの手順

実行手順

  1. リリース対象と承認済みの変更版が一致することを確認する
  2. 変更概要、検証、既知の問題、ロールバックを記録する
  3. プロジェクト手順に従ってマージまたはデプロイする
  4. 健全性を確認し、結果とロールバック状態を記録する

期待成果物

  • マージ済みまたはデプロイ済みの成果物
  • docs/workflow/release-record.md

終了条件

  • 承認済み成果物をリリースし、健全性を確認している
  • 変更内容・検証結果・ロールバック状態を振り返りへ渡せる

失敗時の戻り先

  • 健全性確認の失敗はロールバックへ戻り、結果を記録する
  • コード修正は実装へ戻し、検証とレビューを再度通過する
  • 承認と対象差分が一致しない場合はレビューへ戻る

Before / After

Before: 従来のやり方

  • 適当なコミットメッセージで push
  • PR の説明が空か「修正」だけ
  • マージ前にテストが通っているか確認不足
  • デプロイ手順が属人化

After: ツール活用後

  • 構造化されたコミットメッセージとトレーラー
  • 包括的な PR 説明(変更概要、テスト計画、チェックリスト)
  • マージ前に全品質ゲートが通過していることを確認
  • CI/CD パイプラインとの連携

レベル別アプローチ

Beginner

Level 1 プレイブック

入力例

検証: docs/workflow/test-evidence.md
承認: docs/workflow/review-report.md
方法: draft PR を作成して CI を確認する。

コマンド / プロンプト

claude

検証と承認が現在の差分を対象にしているか確認してください。
変更概要、検証、既知の問題、ロールバックを
docs/workflow/release-record.md にまとめてください。まだリリースは実行しないでください。
git diff --check
gh pr create --draft --title "docs: workflow gatesを整備" --body-file docs/workflow/release-record.md
gh pr checks --watch

生成物例

# リリース記録
## 変更
工程ゲートと表示順を統一。
## 検証
docs/workflow/test-evidence.md を参照。
## ロールバック
対象 PR を revert して再確認する。

検証

gh pr view --json isDraft,title,body
gh pr checks

出口判定

  • PR と CI が対象差分を指し、必須チェックが成功した
  • 健全性とロールバック状態を記録して振り返りへ渡せる

Claude Code の基本コマンドでリリース作業。

# コミット
Claude Code > 変更をコミットして
# 自動的に適切なコミットメッセージを生成

# ブランチ操作
Claude Code > feature/auth ブランチを作成して

# PR 作成
Claude Code > PR を作成して。変更内容をまとめて
# gh pr create を使用

# GitHub Actions の確認
Claude Code > CI の状況を確認して

手順:

  1. 変更内容を確認(git diff)
  2. 適切なファイルをステージング(git add)
  3. 構造化されたコミットメッセージでコミット
  4. gh pr create で PR を作成
  5. CI の結果を確認

Intermediate

Superpowers の finishing-a-development-branch と OMC の git-master エージェントを活用。

# Superpowers: finishing-a-development-branch
# 実装完了後の構造化された選択肢提示:
# Option 1: ローカルでマージ
# Option 2: Push & PR 作成
# Option 3: そのまま保持
# Option 4: 破棄("discard" のタイプ確認付き)
# テスト通過を確認してから選択肢を提示

# OMC: git-master エージェント
> コミット戦略を提案して
# コミット履歴の整理性を管理

# OMC: release スキル
/oh-my-claudecode:release
# バージョン bump と CHANGELOG の自動生成

# Claude Code: GitHub Actions 連携
# anthropics/claude-code-action@v1
# PR コメントで @claude とメンションしてレビュー依頼

手順:

  1. Superpowers finishing-a-development-branch でテスト通過を確認
  2. 提示された選択肢からリリース方法を選択
  3. OMC git-master でコミット戦略を最適化
  4. PR を作成し、CI を確認
  5. OMC release でバージョン管理

Advanced

OMC のコンテキストトレーラーと ECC のデプロイパターンで、本格的なリリースパイプラインを構築。

# OMC: コミットトレーラー
# Constraint: この変更の制約
# Rejected: 却下したアプローチと理由
# Directive: 遵守すべき指示
# Confidence: 変更の信頼度
# Scope-risk: 影響範囲のリスク
# Not-tested: テストされていない部分
# → 決定のコンテキストを保存

# ECC: deployment-patterns スキル
# CI/CD、Docker、ヘルスチェック、ロールバック
/deployment-patterns

# ECC: docker-patterns スキル
# Docker Compose、ネットワーク、ボリューム、コンテナセキュリティ

# Claude Code: リモート実行
claude --remote "リリース作業を実行"
# クラウドで実行。ローカルで並行作業可能

# GitHub Actions での自動化
# anthropics/claude-code-action@v1
# PR open/sync で自動レビュー
# @claude でコメントトリガー

手順:

  1. OMC コミットトレーラーで決定のコンテキストを記録
  2. ECC deployment-patterns でデプロイ戦略を策定
  3. GitHub Actions で CI/CD パイプラインを構成
  4. claude --remote でリリース作業をクラウドで実行
  5. claude --teleport で必要に応じてセッションを移行

ベストプラクティス

  1. マージ前に必ずテストを実行 -- Superpowers finishing-a-development-branch はテスト通過を確認してから選択肢を提示する。テストが通っていないのにマージしない
  2. コミットメッセージは構造化 -- feat:, fix:, refactor: 等のプレフィックスを使用。OMC コミットトレーラーで決定のコンテキストを保存
  3. PR の説明は包括的に -- 変更概要、影響範囲、テスト計画、チェックリストを含める。Claude Code は gh pr create でこれを自動生成
  4. CI/CD を活用 -- GitHub Actions でテスト・Lint・ビルドを自動化。PR 作成時に自動実行
  5. リリース通知を設定 -- OMC configure-notifications で、リリース完了を Telegram/Discord/Slack に通知

よくある罠

マージ前の品質確認不足

PR を作成しただけで、CI が通るのを待たずにマージする。CI が失敗している可能性がある。必ず CI の結果を確認してからマージ。

コミットメッセージの不備

「修正」「WIP」などの不十分なコミットメッセージは、後からの変更追跡を困難にする。構造化されたメッセージを心がける。

リリース後のロールバック計画なし

デプロイ後に問題が発生した場合のロールバック手順を用意していない。ECC deployment-patterns のロールバック戦略を参照。

リモートセッションの管理不足

claude --remote で実行したセッションの状況を確認しない。/tasks でセッション一覧を確認し、必要に応じて --teleport で移行する。

リリースノートの未作成

利用者への変更通知なしにリリースする。OMC release で CHANGELOG を自動生成し、OMC configure-notifications で通知を送信する。

このフェーズを終えてよいか

次の条件をすべて満たしたときだけ完了とします。

  • 承認済み成果物がマージまたはデプロイされ、リリース後の健全性を確認している
  • リリース識別子・変更内容・検証結果・ロールバック状態が docs/workflow/release-record.md に記録されている
  • 振り返りに必要な結果と既知の問題を引き渡せる

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