中級者向け学習パス: スキル活用とワークフロー構築
Claude Code の基本を習得済みの方向けのガイド。Superpowers、OMC、ECC のスキルを活用し、マルチエージェント開発とワークフロー自動化を実現する。
このパスで学ぶこと
Claude Code の基本操作を習得した上で、拡張ツール(Superpowers、OMC、ECC)を活用して、構造化された開発ワークフローを構築する。
対象: Claude Code の基本操作に慣れている方 所要時間: 2-4週間(1日1時間程度) 前提条件: 初心者パスの完了、または同等の知識
Superpowers導入の効果
| 項目 | 導入前(Claude Code単体) | 導入後(+ Superpowers) |
|---|---|---|
| コードレビュー | 手動で差分を確認、チェックリストに依存 | /review で自動レビュー、重要度付きフィードバック |
| デバッグ | エラーログを手動で追跡、仮説検証が属人的 | /debug で体系的な根本原因分析 |
| ブレインストーミング | テキストベースで要件を列挙 | /brainstorm で多角的な要件探索、リスク分析 |
| テスト | テストを手動で記述、カバレッジ未管理 | TDDワークフローで80%+カバレッジ自動維持 |
| 計画 | 口頭やドキュメントで計画 | /plan で実装計画の自動生成、DAG分解 |
Step 1: Superpowers の brainstorming で要件を構造化する
目標
Superpowers の brainstorming スキルを使い、実装前の要件確認を体系的に行う。
やること
Superpowers(v5.0.7)をインストールし、brainstorming スキルを体験する。
# Superpowers のインストール
/plugin install superpowers@claude-plugins-official
# brainstorming の実行
> 新しい機能を追加したい: [機能概要]
# 自動的に brainstorming スキルが起動
# HARD-GATE: 実装前に設計の承認が必須
brainstorming のポイント
- 1質問ずつ、選択肢付きで -- 複数質問を同時に行わない。ユーザーが見落とすのを防ぐ
- 2-3のアプローチを提案 -- 一つの正解ではなく、複数の選択肢を提示する
- 仕様書の自動保存 --
docs/superpowers/specs/YYYY-MM-DD-<topic>-design.mdに保存 - 自己レビュー -- プレースホルダー検出、整合性チェック、スコープ確認
- ユーザー承認ゲート -- 設計書に対してユーザーの明示的な承認を得る
brainstorming スキルの詳細については、Superpowers ブレインストーミングで詳しく解説しています。
実践演習
- 小さな機能(例: ダッシュボードに通知バナーを追加)を brainstorming で設計
- 生成された仕様書を確認
- 仕様書から writing-plans への遷移を体験
確認ポイント
- brainstorming の HARD-GATE が実装をブロックすることを理解
- 仕様書の品質基準(プレースホルダー禁止)を理解
- 「This Is Too Simple To Need A Design」アンチパターンを認識
次のステップへ進む条件
- brainstorming で要件を構造化し、承認済みの仕様書を作成できる
Step 2: TDD(テスト駆動開発)を実践する
目標
Superpowers の test-driven-development と ECC の tdd-workflow で、TDD を厳格に実践する。
やること
# Superpowers: TDD(Iron Law)
# Iron Law: 失敗テストなしにプロダクションコードを書かない
# RED → GREEN → REFACTOR サイクル
# ECC: TDD ワークフロー
/tdd
# RED/GREEN/IMPROVE のサイクルを強制
TDD サイクル
RED: テストを書く → テストが失敗することを確認
GREEN: 最小限の実装 → テストが通ることを確認
REFACTOR: リファクタリング → 全テストが通ることを確認
よくある言い訳と対処(Superpowers より)
| 言い訳 | 対処 |
|---|---|
| 「これは簡単だからテスト不要」 | 簡単ならテストはすぐ書けるはず |
| 「後でテストを書く」 | 後で書かれるテストはない |
| 「テストのために設計を変えたくない」 | テストしにくい設計には問題がある |
| 「モックが複雑すぎる」 | テストしにくい = 設計が改善可能 |
TDD の実践方法については、Superpowers サブエージェント駆動開発とTDD Superpowers/ECCで詳しく解説しています。
実践演習
- 小さな機能(例: 入力バリデーション関数)を TDD で実装
- RED フェーズでテストを書き、失敗を確認
- GREEN フェーズで最小実装
- REFACTOR フェーズで改善
確認ポイント
- Iron Law(テストなしに実装コード禁止)を厳守できる
- RED → GREEN → REFACTOR の各フェーズで検証を行う
- Rationalization table の言い訳に負けない
次のステップへ進む条件
- TDD サイクルを迷わず実践でき、カバレッジ80%以上を確保できる
Step 3: サブエージェント駆動開発を体験する
目標
Superpowers の subagent-driven-development と OMC の team パイプラインで、複数エージェントの協調開発を体験する。
やること
# Superpowers: subagent-driven-development
# タスクごとに新鲜なサブエージェントをディスパッチ
# 2段階レビュー: 仕様準拠 → コード品質
# 実装ステータス: DONE / DONE_WITH_CONCERNS / BLOCKED / NEEDS_CONTEXT
# OMC: team パイプライン
/team 3:executor "TypeScript の型エラーを全て修正"
# team-plan → team-prd → team-exec → team-verify → team-fix
# OMC: ultrawork(最大並列バースト)
ulw 全ての lint エラーを修正
サブエージェント駆動開発の流れ
1. タスクリストを全て取得
2. タスクごとに新鮮なサブエージェントをディスパッチ
3. 各タスク完了後に2段階レビュー
a. 仕様準拠レビュー(実際のコードを読む、レポートを信用しない)
b. コード品質レビュー
4. 全タスク完了後に最終コードレビュー
並列サブエージェントの活用方法については、並列サブエージェントディスパッチで詳しく解説しています。
実践演習
- 複数の独立した修正タスクを用意
- Superpowers subagent-driven-development で並列実行
- 2段階レビューの結果を確認
- OMC team で3人の executor にタスクを分散
確認ポイント
- サブエージェントに新鮮なコンテキストを与える重要性を理解
- 2段階レビュー(仕様準拠 + コード品質)の価値を理解
- 実装ステータスプロトコルを使いこなす
次のステップへ進む条件
- 複数のサブエージェントを適切に管理し、結果を統合できる
Step 4: コードレビューを体系化する
目標
Superpowers の requesting/receiving-code-review で、構造化されたコードレビューを実践する。
やること
# Superpowers: requesting-code-review
# code-reviewer サブエージェントをディスパッチ
# コンテキストは精密に作成(セッション履歴は渡さない)
# Superpowers: receiving-code-review
# 6ステップ応答: READ → UNDERSTAND → VERIFY → EVALUATE → RESPOND → IMPLEMENT
# 禁止: 表面的な同意
# OMC: code-reviewer エージェント
> この PR をレビューして
# opus で品質・セキュリティ・保守性の包括レビュー
# OMC: ccg(トリモデルレビュー)
/ccg この PR をレビューして
# Codex + Gemini + Claude の3モデルでレビュー
レビュー対応の6ステップ
READ: フィードバックを完全に読む
UNDERSTAND: 要件を言い換えて理解を確認
VERIFY: コードベースに対して技術的に検証
EVALUATE: 技術的な妥当性を評価
RESPOND: 応答(反論も含む)
IMPLEMENT: 一つずつ実装
実践演習
- 実装済みのコードに対して requesting-code-review を実行
- レビュー結果を受け取り、receiving-code-review の6ステップで対応
- OMC ccg で3モデルのクロスレビューを体験
確認ポイント
- レビューの依頼方法とコンテキストの渡し方を理解
- 6ステップ応答パターンを自然に実践できる
- 「表面的な同意」を避け、技術的に評価する姿勢を持つ
次のステップへ進む条件
- 構造化されたコードレビューを完遂できる
Step 5: 検証ゲートを確立する
目標
Superpowers の verification-before-completion で、完了宣言前の検証を習慣化する。
やること
# Superpowers: verification-before-completion
# IDENTIFY → RUN → READ → VERIFY → THEN claim
# OMC: ultraqa(自動QAループ)
/oh-my-claudecode:ultraqa
# test → verify → fix → repeat
# ECC: verify(検証ループ)
/verify
# build → test → lint → typecheck → security
# ECC: quality-gate
/quality-gate
検証ゲートフロー
IDENTIFY: 何を検証すべきか特定
RUN: 検証コマンドを実行
READ: 出力を直接読む
VERIFY: 結果が期待通りか確認
THEN: 初めて完了を宣言
よくある「早すぎる満足」の兆候
- 「動いた気がする」
- 「テストは実行した」(通ったとは言っていない)
- 「コンパイルエラーはないはず」
- 「以前は動いていたから大丈夫」
実践演習
- 機能実装後に verification-before-completion を実行
- OMC ultraqa で自動QAループを体験
- ECC quality-gate で品質ゲートを通過
確認ポイント
- 検証コマンドの出力を直接確認する習慣が身につく
- 「早すぎる満足」の兆候を自分で検知できる
次のステップへ進む条件
- 完了宣言前に必ず検証を実行し、結果を確認する習慣が定着
Step 6: マルチエージェントワークフローを構築する
目標
OMC の team パイプラインと ECC のマルチエージェントオーケストレーションで、本格的なマルチエージェント開発を構築する。
やること
# OMC: team パイプライン(ステージ型オーケストレーション)
/team 5:executor "認証機能を実装"
# team-plan → team-prd → team-exec → team-verify → team-fix
# ECC: multi-execute(協調実行)
/multi-execute
# ECC: orchestrate(マルチエージェント協調)
/orchestrate
# Claude Code: Agent Teams(実験的機能)
# CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1
# TeamCreate → TaskCreate → SendMessage
チーム編成のポイント
- 即時タスク割り当て -- エージェントをアイドル放置しない
- DAG形式で依存関係を明示 -- Wave形式で並列/直列を管理
- ファイル境界の明示 -- 同じファイルを複数エージェントが編集しない
- 2エージェント以上でチーム -- 1人なら ralph や autopilot で十分
エージェントチームオーケストレーションについては、エージェントチームオーケストレーションで詳しく解説しています。
実践演習
- OMC team で3-5人の executor チームを編成
- タスクリストを作成し、依存関係を設定
- チーム実行 → 検証 → 修正のループを体験
確認ポイント
- チームパイプラインの各フェーズの役割を理解
- 依存関係の設定と並列実行の管理ができる
- エージェント間のコミュニケーション(SendMessage)を使える
次のステップへ進む条件
- マルチエージェントワークフローを設計・実行できる
Step 7: 品質サイクルを自動化する
目標
OMC の ralph と ECC の verification-loop で、品質保証サイクルを自動化する。
やること
# OMC: ralph(完了まで継続実行)
ralph この機能を実装
# 完了確認まで継続。暗黙の部分完了を許さない
# 必須 deslop パス付き
# OMC: autopilot(一気通貫の自律実行)
autopilot REST API を実装
# アイデア → 計画 → 実装 → 検証まで全自動
# ECC: autonomous-loops
/loop-start
# 逐次パイプライン、PRループ、DAGオーケストレーション
# OMC: ai-slop-cleaner
/oh-my-claudecode:ai-slop-cleaner
# AI生成コードのアーティファクト除去
自動化のレベル
| レベル | ツール | 自律度 |
|---|---|---|
| 手動 | Claude Code 単体 | 低 |
| 半自動 | Superpowers TDD + レビュー | 中 |
| 自動ループ | OMC ralph / ultraqa | 高 |
| 完全自律 | OMC autopilot / team | 最高 |
OMC autopilot と ralph の詳細については、OMC autopilot/ralphで詳しく解説しています。
実践演習
- OMC ralph で機能実装を継続実行
- OMC autopilot でアイデアから実装まで一気通貫
- ECC autonomous-loops でループパターンを体験
確認ポイント
- ralph の「暗黙の部分完了を許さない」挙動を理解
- autopilot の一気通貫実行の価値と限界を理解
- 自動化レベルに応じたツール選択ができる
次のステップへ進む条件
- 適切な自動化レベルを選択し、品質サイクルを自動実行できる
次のステップ
中級者パスを完了したら、上級者向けパス に進む。
上級者パスでは以下を学ぶ:
- ハーネスエンジニアリングとパフォーマンス最適化
- プラグイン・スキルの開発
- 運用最適化とチーム展開
次のステップ
高度に進む
上級者向け学習パス: ハーネスエンジニアリングと運用最適化Claude Code の活用を極限まで高める方向けのガイド。ハーネス最適化、プラグイン開発、マルチモデルオーケストレーション、組織展開まで。